オタクノ作る時間

外に出ることを好まない学生による、映画やノベルゲームの批評を主とした非営利ブログです。

『極限脱出 9時間9人9の扉』をクリアしたので紹介。

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極限脱出 9時間9人9の扉』をクリアしたので紹介する。このゲームは2009年発売のテキストアドベンチャーゲームだ。タイトルが示すとおりの脱出ゲームであり、DSのダブルスクリーンとタッチパネルなど、ハードの性能を最大限利用した楽しいゲームになっている。『428 封鎖された渋谷で』のイシイジロウと『Ever17』の打越鋼太郎がタッグを組んで製作したゲームであるため、どうあがいても名作…だとはわかっていたんだけど何となく今までプレイしてなかったんだよな~(あまり店で見かけなかったし)。しかしこのたびシリーズ最新作にして完結編となる『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』が発売されるということで、発売日までには間に合わないにしても過去作をプレイしておこうと思い立ったのだった。
 
 
クリアした感想だが、本作は打越鋼太郎が過去に手掛けたKIDのinfinityシリーズに非常によく似ている。例を挙げるとプレイヤーを欺く巧みなトリックと閉鎖空間からの脱出を目的としているところなんかは実にinfinityっぽい(もちろんこのゲームは脱出ゲームだからゲーム性は似ていないけどね)。中盤まではなかなか楽しい脱出ゲームだな~くらいの認識でプレイしていたんだけど、物語が進むにつれてどんどん引き込まれて行って、ラストには “あ…これは面白いわ!” とアドレナリンが溢れ出た。シナリオの完成度が非常に高い。正直にいうといつもの打越鋼太郎シナリオではあるんだけど、その中でも完成度が高いほうだと思う。氏のファンなら絶対にプレイすべきだと断言する。今までプレイしてなかった打越ファンの筆者が言うのだから間違いはない!
 
 
シナリオがなかなかに素晴らしいものである一方、プレイの快適性はあまり褒められたものではなかった。何度もリプレイすることが前提の造りであるにもかかわらず、脱出パートのスキップ機能がなかったりとストレスがたまる仕様だからだ。これが非常に残念だった。周回プレイをもう少し快適にしてくれるだけでこのゲームは良作から名作へとさらにワンランクアップできたと思う。サクサク進むテンポの良い演出やドット絵の良さがあるグラフィック、魅力的なキャラクターデザインなど、リプレイ性以外の要素がレベルの高いものであるがゆえに、この点だけが欠けていることが惜しまれる。まあ脱出パート以外はスキップできるし、脱出パートをスキップできないことに対する道義づけも一応できているんだけどね。
 
 
シナリオとトリック一本勝負ともいえるゲームだと思うので、今回は多くを語らず、筆者の口からネタバレが飛び出す前に紹介を終えようと思う。リプレイ性が悪いと上述したけど『カオスヘッド』とかのスキップの遅さに比べたら全然マシというか、言うほどストレスがたまるわけではない。ただ本当に面白いゲームだったためにもっと上を望んでしまっただけだ。個人的に非常に気に入ったし万人向けだと思うので、筆者は『極限脱出 9時間9人9の扉』をゲーム初心者から玄人まで、自信を持ってお勧めする。その際はメモ用紙とかを用意しておけば謎解きが快適になるかも、プレイする人は頭の片隅にでもメモの存在を置いておいてほしい。
 
というわけで読んでくれてありがとう。続編もクリアしたら紹介します。
 
 
次作についてはこちら↓

lemuridae.hatenablog.jp

 

完結編についてはこちら↓

lemuridae.hatenablog.jp