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オタクノ作る時間

バイトと学校を除くとほぼ引きこもってる学生のブログ。主に映画の感想とノベルゲーの紹介。週一更新から不定期に移行。

『Ever17』 エバーセブンティーン入門。

テキストアドベンチャーゲーム ゲーム 気合い入れて書いた 感想・紹介

筆者がテキストアドベンチャーゲームにハマるキッカケになったゲームが本作、『Ever17 the out of infinity』だ。このゲームは今は亡きKIDから発売されたinfinityシリーズの第2段。『Never7』や『Remember11』、『12riven』といった同シリーズおよび姉妹シリーズの作品等と世界観を共有している(『Code_18』?そんなものは知らん)

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今回はこのゲームをみなさんに紹介しようと思うんだけど、最初に言っておこう。このゲームはネタバレをしてしまうと魅力が激減する。プレイ前にWikipediaでこのゲームのページを見るのは御法度だし、それどころかever17と検索することすら危険をともなう。筆者が大好きなゲームをより多くの人にプレイしてほしいと思うので、今回はネタバレをせず、このゲームの魅力を紹介し、未プレイの人の背中を押すことのできる記事を目指します。できればこのページ以外に前情報を入れずに本編に臨んでほしい

 

 1.そもそもどんなゲームなの?

このゲームは永遠に同じ時間を繰り返す、ループ世界をテーマにしたテキストアドベンチャーゲーム(2002年発売)だ。プレイヤーは事故により孤立してしまった海洋テーマパーク LeMUに取り残された“大学生の倉成武”、または“記憶を失った1人の少年”のどちらかを主人公に選び、生き残った者たちの脱出劇を見届けることになる(倉成武ルートから始めるとベター)。

システム自体は選択肢によって物語が分岐する一般的なテキストアドベンチャーゲームである。

 

 2.このゲームの魅力とは?

このゲームの魅力はそのシナリオにある。SFやオカルト、伝説を基にしたシナリオは練りこまれていてクオリティが高い。

上述したようにプレイヤーは2人の主人公のどちらかを選ぶことができる。それぞれ主人公1人につき2名のヒロインのルートが用意されていて、最初から4つのルートを選ぶことができるわけだ。この4つのルートのそれぞれが単体として楽しむことができるんだけど、シナリオの肝は4つのルートをクリアした後に開放される最終ルートにある。それまでのプレイ時間、約30時間に張られた伏線が、たった数時間という怒涛の勢いで回収されていくこのルートは、端的に言って死ぬほど面白い。寝る間も惜しんでプレイしてしまうこと間違いないというか、筆者は徹夜した(笑)。だから絶対に最後までプレイしてほしい

ここで注意しておきたいことがある。このゲーム、パッケージ裏や公式の宣伝では、“極限状態でのサバイバル”といった要素が強調されているんだけど、実際にはサバイバル物にありがちな窮地がほとんど描かれない。だからそういった要素を期待しているとガッカリさせられると思う。

窮地というよりも、むしろこのゲームで描かれるのはループものにおける鉄板、“衣食住を保証されたサバイバル”だ。非常事態の名の下に売店の食べ物を豪快に無銭飲食したり、誰もいないテーマパークで人目をはばからず缶蹴りをしたり、誰もが一度は妄想するアナーキーな楽しさがある。こういった非日常下での日常描写が面白い。

そんな感じで、基本的には個性的なキャラクター達が和気あいあいとしている。しかし舞台は無人の海洋テーマパーク。ふと自分達が外界から隔絶されている事実に目を向けると、静けさと閑散とした空間にハッとさせられる。普段、人が溢れている場所が静けさに包まれている様子。そこにはなんとも言えない不気味さがあって、和気あいあいとしているシーンとの温度差がたまらない。それを阿保剛の音楽がさらに盛り上げてくれる。

 

3.どのバージョンをプレイすればいいの?

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Ever17』は最初、プレイステーション2ドリームキャストマルチプラットフォームで発売された。これが最初のバージョン、いわば“無印”である。そしてその後、PCに移植される際にCGや立ち絵が追加された。そちらが改良版、Premium Editionだ。このPC版 Premium Editionはプレイステーション2、ドリームキャストに逆移植され、それから後に発売されたものは全てPremium Editionになっている。

追加要素があるため、これからプレイするなら無印ではなくPremium Editionがオススメ。もちろん2009年に移植されたプレイステーションポータブル版もPremium Editionである。

XBOX360版は2011年にリメイクされたものなので上記のものとは大きく異なる。こちらはオリジナル版で冗長に感じられた部分をスピーディーな展開に推敲してあり、テンポよく読み進めることができるようになった。またその他にも、物語上の矛盾点を解消してあったり、オリジナル版では語られなかった空白部分を描いたシナリオが追加されていたりとリメイク版ならではの魅力がある。特に追加シナリオは素晴らしい出来なのだが、リメイクの際に大幅に再構成されたシナリオはオリジナル版の名言や名シーンがカットされている上、総プレイ時間が約20時間と大幅に減った。そして致命的なのが新たに作り直された立ち絵。リメイク版では立ち絵が3Dポリゴンに変更されたのだが、このポリゴンがあまり良いとは言えない。生気が感じられないというかなんというか…。

 

PS2版・PSP版・PC版・XBOX360版をプレイした筆者個人の視点から言わせてもらうと、この手のジャンルのゲームと携帯機との相性の良さもあり、プレイステーションポータブル版がオススメ。プレイステーションポータブル版のみ、用語集や新規OP、EDが追加されてもいるのもオススメの理由である。

あまり時間がないという人や、少しでも矛盾点が残るのが嫌な人はXBOX版をプレイしてほしい。

 

4.他のシリーズ作品はプレイすべき?

シリーズ第2段だと上述したけれど、本作から始めても何の問題も無い。しかし、もしあなたがこのゲームを105パーセント楽しみたいのであれば、前作であるシリーズ第1段『Never7』をプレイしておくことで5パーセントぶん上乗せでニヤニヤすることができると思う。

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また本作にハマったのであれば、他作品をプレイする価値は大いにある。特にinfinityシリーズ第3段『Remember11』は個人的にオススメである。ただし『Code_18』という作品は時間の無駄になるので決してプレイしてはならない(こいつについて語ると永くなるので省略)。

 

最後に。

エバーセブンティーン入門、ということで『Ever17』を紹介させていただきました。この記事を読んでくれたことがきっかけで、『Ever17』を楽しんでくれたら嬉しいなあ。

この記事を書くにあたって、もう一度PC版をプレイし、また本体を購入してXBOX360版もプレイした。最低でも三周はプレイしてから書いてるわけだから、ここに書いてあることは信用してほしい(笑)。

というわけで、読んでくれてありがとう!

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 画像は全てWindows用ソフト Ever17 -the out of infinity- より。

 

 

Ever17 -the out of infinity-(通常版) Premium Edition

Ever17 -the out of infinity-(通常版) Premium Edition

 
Ever17 (通常版)

Ever17 (通常版)

 

 

Ever17リスペクト作↓

lemuridae.hatenablog.jp