オタクノ作る時間

外に出ることを好まない学生による、映画やノベルゲームの批評を主とした非営利ブログです。

『バタフライ・エフェクト』オススメの映画を紹介。

あの時こうしていれば良かった…という無意味な後悔、自分の人生の“もしも”を妄想することは誰にだってあると思う。筆者も毛布を鼻まで上げてそんなことを考えることがある。そういう妄想に囚われているときに見てほしい映画がこの記事で紹介する『バタフライ・エフェクト』だ。 

 『バタフライ・エフェクト』は2004年公開のアメリカのサスペンス映画。映画はタイトルが示す通り、バタフライ効果というカオス理論をテーマにしている。バタフライ効果とは“ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきはテキサスで竜巻を引き起こすか”という問いかけを基にした予測不可能性を意味していて、日本でいうところの“風が吹けば桶屋が儲かる”、あるいは『わらしべ長者』みたいなものだ。

核心部分については言及しないけど、“人生は取捨選択、完璧を望んではいけない”ということを思い知らされる映画である。諦めの美学というかポジティブな失恋を描いていて、視聴後に心機一転がんばろうと思わせてくれるのが良い。人生はやり直せないからこそ頑張らなくてはいけないのだろう。

映画全体にスピード感があってどんどん展開していくのが気持ち良い。この気持ち良いテンポを ものにしている点で、この映画はある程度の勝利をおさめていると思う。 実はシナリオに矛盾というか穴があるんだけど、テンポの良さでふっとばしてくれた(深刻な矛盾もあるけど)。境遇が激しく変わってしまうのキャラクターの様々な顔を見せてくれた俳優さんたちは凄いな~と思ったり。

ただ、ショッキングなシーンがちらほらあるから、そういうのが苦手な人は少し注意が必要。作中で子どもの頃の主人公が観る映画も『セブン』だし、全体的に『羊たちの沈黙』みたいなサイコサスペンスの雰囲気がある。だけど正統派のシリアスさを持ちながらエンタメ作品でもあり、上映時間も長すぎないし何より面白い。ぜひ観てほしい映画だ。エンディング曲からのラストが見事!

 

余談だがディレクターズカット版のラストは改悪でしかないと思う…。あと日本ではDVD版しか発売されてないのでbluray版も発売してほしい。